お久しぶりです。
ちょっとした茶番にお付き合い下さい。


増えてきたなぁ~、たつ君のフラワーアレンジメント。

あ…。やだな……。ずっと忘れてたのに思い出しちゃった。
あれはまだ子供の頃…。

母「バレンタインのチョコ?」
「うん、O君にあげるんだ。友達もみんなO君にあげるって!」
母「O君モテモテだねぇ」
「ねー!」

母「N君にはあげないの?」
「N君?え、なんで???」

N君のお母さんと私の母は仲良しで、時々母について行ってた。

N君にはピアノの上手なお姉さんがいた。

お姉さんのピアノが大好きで、毎回ねだって弾いてもらっていた。

1曲弾いてもらった後は、お母さんのお喋りが終わるまでN君と遊んだ。

N君とは同じ年で同じ学校だけど、クラスが違うし普段は特にお喋りもしないくらいの間柄。

特別仲良くも悪くもない。なんでもない。
そのN君?

母「N君、ミナからのチョコレート欲しいんだって」
「えー…」

母に頼まれて嫌々用意したチョコは、1シムオリオン程度のどこからどう見ても「義理」だと分かる気持ちを込めたチョコ。
3月14日ホワイトデー

母「ミナー!N君来たよー」

「はーい」


(え……)

「チョコ…ありがとう…。嬉しかった……。」

ピアノの発表会で義務的な花束は貰ったことがあっても、気持ちのこもった花束をもらったのは初めてだった。
気持ちの全くこもっていないチョコのお返しに…。
あの時の感情の名前は分からなかったけど、花束をまっすぐ見られなかった。

あれは…「罪悪感」だったのかな…。
「ミーちゃん」

「花束をどうぞ」
「綺麗!今日何か特別な日だっけ?」
「いや、渡したかっただけ」
「えへ、ありがとう」
中身も落ちも特にありませんが、見て頂きありがとうございました。
※ポーズ、CCお借りしています。